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DFP スタンダードの使い方

Googleの広告管理ツール(アドサーバー)、DFP スタンダードの使い方を紹介します。

公式サイト:DFP スタンダード
ヘルプ:DFP スタンダード ヘルプ

DFP スタンダードとは

DoubleClick for Publishers(DFP)スタンダードは、Googleが提供する広告管理ツール(アドサーバー)です。
ネット広告配信大手、DoubleClick 買収による事業統合の一環で、
かつてあった「DoubleClick DART」と「Google Ad Manager」に代わるサービスとしてリリースされました。
月間の広告表示回数が 9,000 万回未満(AdSense の表示回数は含まない)は無料で利用できます。
また、DFP スタンダードでは、クリック率の高い広告を優先して表示するなど、広告の最適化が可能です。

公式ブログ:DFP スタンダード成功事例
2010年リリース:Google、次世代広告プラットフォーム「DoubleClick for Publishers」を発表

DFP スタンダード チュートリアル

DFP スタンダードの利用を開始するには、GoogleとGoogle AdSense のアカウントが必要です。
DFP スタンダードでは、Google AdSense の広告を競合させることが可能です。
また、Google AdSense を無効にして、それ以外の広告ネットワークを利用することも可能です。
サイト運営者情報を入力し、DFP スタンダードの利用を開始します。
dfp_st.jpg

DFP スタンダードの主なメニュー

  • オーダー:広告主・広告管理
  • 在庫:広告枠管理
  • レポート

広告管理の流れ

  1. サイトに広告枠を作成
  2. 広告ユニットの作成
  3. プレースメントの作成
  4. オーダーの作成・広告申込情報の作成
  5. 広告クリエイティブの作成
  6. 広告タグの作成・サイトに挿入

1.サイトに広告枠を作成

まずは、サイトに広告枠を作成します。
広告のサイズは下記などを参考に設定します。
サイズ:Google AdSense 広告のフォーマット

2.広告ユニットの作成

サイトに作成した広告枠について、DFP スタンダードで広告ユニットとして作成を行います。
「在庫」メニューから「広告ユニット」、「新しい広告ユニット」を選択し、名前やサイズなどを設定します。
プレースメントの設定は後から行えます。
dfp_zu.jpg

3.プレースメントの作成

「在庫」メニューから「プレースメント」、「新しいプレースメント」を選択し、プレースメントの作成を行います。
プレースメントは、Google AdSense のプレースメントと同じようなもので、
「Google AdWords」にチェックをつけると、広告主がプレースメント ターゲットを利用して
サイトに広告を掲載することができます。
先ほどの広告ユニットを選択します。
dfp_zp.jpg

4.オーダーの作成・広告申込情報の作成

次に、「オーダー」から広告情報の作成を行います。「新しいオーダー」を選択します。
dfp_top.jpg
広告は、「オーダー」、「広告申込情報」、「広告クリエイティブ」で管理します。
dfp_map.jpg
ここでは、オーダー(広告主情報)と、広告申込情報(広告の情報)を作成します。
広告主と広告の情報を入力し、広告の名前、サイズ、単価、ローテーションなどを設定します。

「フリークエンシーキャップを追加」すると、ユーザーに「1日5回まで表示」というような設定が可能です。
その場合、設定した回数を超えると、別の広告が表示されるようになります。
Google AdSense が有効な場合、優先順位に従ってGoogle AdSense の広告も表示されます。

ターゲット設定では、先に作成した広告ユニットとプレースメントを選択します。
また、地域やブラウザのターゲットを指定することもできます。
dfp_on.jpg

5.広告クリエイティブの作成

広告申込情報に対して、広告クリエイティブの作成を行います。
広告申込情報から「クリエイティブを追加」を選択します。
まず、広告タイプを選びます。「画像」を選択するとその場でアップロードできます。
「サードパーティ」を選択すると、アフィリエイト広告などを登録できます。
dfp_ct.jpg
アフィリエイト広告などで、指定のタグがある場合は、コードに入力します。
dfp_cc.jpg
サードパーティの場合、DFP スタンダードでクリック数を計測するには、「クリックマクロを挿入」する必要があります。
マクロを挿入すると以下のようなリンクになります。タグを改変できない場合はクリックが計測できません。

<a href="%%CLICK_URL_ESC%%http://www.example.com/">example</a>

6.広告タグの作成・サイトに挿入

「在庫」メニューから「タグの作成」を選択し、広告ユニットを選び、「作成」します。
ヘッダーに挿入するタグと、広告掲載位置に挿入するタグが発行されます。
サイトに挿入し、広告が表示されれば完了です。

広告は、ローテーションで「最適化」を設定した場合、広告の掲載結果に基づき、
クリック率(CTR)の高い広告を優先表示するなど、自動的に最適化されます。
また、作成した広告より単価の高いGoogle AdSense の広告が自動的に表示されたりもします。
さらに「レポート」で、CTRなどを確認し、広告設定を調整することで、収益改善に役立てることができます。

準備完了から配信中まで

通常1時間ほどで配信が開始されますが、
広告タイプがネットワークや自社広告でもレートなどが設定されていないと、
ステータスが準備完了のまま、配信が開始されない場合があります。

この記事を書いた人
LIQUID DESIGN のサービスに関するデザインや技術情報を発信します。
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