オープンソースのSNS、OpenPNE2 と OpenPNE3 の違いについて紹介します。
OpenPNEは、株式会社手嶋屋が開発を行っている、オープンソースのSNSです。
2006年にOpenPNE2がリリース、2009年にOpenPNE3がリリースされました。
2011年8月現在、OpenPNE2は、安定版2.14が配布されていますが、新規開発は終了、今後は不具合修正がメインとなっています。
OpenPNE3は、安定版3.4と、開発版(beta版)3.6が配布されています。
OpenPNE3は、OpenSocialAPI対応という点が大きな特長のひとつです。
SNSメンバー管理などのコア機能と、日記やコミュニティ機能が分離され、
各機能はOpenPNE Plugin上で開発、提供されます。
例えば日記はopDiaryPluginというプラグインで実装されています。
公式サイト:OpenPNE3.0特集
プラグイン配布:OpenPNE Plugins
また、OpenPNE3は、フレームワークにsymfonyを採用しています。
OpenPNE3本体のインストールやプラグイン追加は、SSH接続で行う必要があります。
基本的には、OpenPNE2のようにFTPでのファイルアップロードによるインストールには対応していません。
PHPも4系には対応していないため、動作環境がOpenPNE2とは大きく異なります。
レンタルサーバの場合、OpenPNE3に対応したサービスは多くはありません。
下記、OpenPNE公式サイトで対応と明記されているサーバです。
OpenPNE3は、まずコア機能をベースに開発が進められています。
そのため、現状でもOpenPNE2の機能全てが実装されているわけではありません。
また、OpenPNE2からOpenPNE3へのアップグレードも可能ですが、未実装の機能は対応されません。
かわりに、OpenPNE3で初めて実装された機能もあります。
それぞれの機能の詳細は、下記比較表をご覧ください。
OpenPNE2.14 | OpenPNE3.4 | |
---|---|---|
概要 | ||
ライセンス | PHPライセンス | Apache2.0ライセンス |
推奨環境 | Apache・PHP 4.3.3以降 MySQL 4.0以降 PostgreSQL 7.4.x以降 |
Apache・PHP5.2.3以降 MySQL4.1以降 SSH |
フレームワーク | 独自 | symfony |
国際化対応 | × | ○ |
OpenSocialAPI対応 | × | ○ |
OpenID対応 | × | ○ |
日記(opDiaryPlugin) | ||
WEB全体に公開 | × | ○ |
カテゴリ | ○ | × |
投稿確認画面 | ○ | × |
コメント許可する・しない | ○ | × |
メール投稿 | ○ | ○ |
コミュニティ(opCommunityTopic) | ||
参加者にメッセージを送る | ○ | × |
投稿確認画面 | ○ | × |
コミュニティ書き込みメール受信設定 | ○ | × |
メール投稿 | ○ | × |
デザイン | ||
カラム数 | 2 | 3 |
ガジェット機能 | × | ○ |
フリーページ機能 | ○ | × |
その他の主な機能 | ||
あしあと | ○ | ○ |
アルバム | ○ | ○ |
メッセージ | ○ | ○ |
CMD | ○ | ○ |
アクティビティ | × | ○ |
アプリ | × | ○ |
お気に入り | ○ | × |
紹介文を書く | ○ | × |
レビュー | ○ | × |
ランキング | ○ | × |
ポイント・ランク | ○ | × |
スケジュール機能 | ○ | × |
ファイルアップロード機能 | ○ | × |
BIZ(グループ)機能 | ○ | × |
ポータル機能 | ○ | × |